バルセロナで3年前から毎週開催されている元祖ルンバ・クラブも時折担当していたSant Gaudenci サン・ガウデンシというグループが、彼らの地元Horta オルタで新しくルンバ・クラブを始めたということで、早速行ってみました。
オルタはグエル公園よりさらに北側にある地区です。バルセロナの中心からは青のL5地下鉄でオルタ行きに乗って終点まで30分ほど。会場のLuise Se Va ルイセ・セ・バは、地下鉄の出口から徒歩5分ほどのバカルディ広場に面しています。
オルタはグエル公園よりさらに北側にある地区です。バルセロナの中心からは青のL5地下鉄でオルタ行きに乗って終点まで30分ほど。会場のLuise Se Va ルイセ・セ・バは、地下鉄の出口から徒歩5分ほどのバカルディ広場に面しています。
エントランスでサン・ガウデンシがお出迎え。スペインの市町村に守護聖人というのがいて、サン・ガウデンシは元々オルタの守護聖人だそうですが、いつの間にかルンバの守護聖人も兼ねるようになった模様。
フライヤーには10時半オープン、11時ライブ開始と明記してありますがここはスペイン。実際は11時過ぎのオープンでした。それにしても、ビール一杯付きで6ユーロの入場料でライブが観れるんですから、とってもお得!
毎回ライブがあるスタイルは本家と同じで、この日は昨年末に新作『EL GRITERIO』をリリースしたばかりのJaleo Real ハレオ・レアルのライブがありました。オープンからライブまでのSant Gaudenci DJ SetによるDJタイムにかかるのは、もちろん新旧とりまぜたルンバ・カタラーナ。
50人も入ればいっぱいになってしまうほど、こじんまりとしたスペースなので、ステージといっても2メートル四方ほどの奥まったスペースに楽器やマイクがセッティングされているだけで、フロアとは段差もなし。もちろん楽屋なんてものもないので、ハレオ・レアルの面目もお客さんに混じってその辺をフラフラしています。ボーカルのSito シトがやってきて「元気?カホンなしでハレオ・レアルやるなんて初めてだよ。」
というのも、下が地下駐車場になっていて音が反響しやすい構造のためアンプなどが使えないので、ここでやるライブは全てアコースティックバージョンだそう。カホンも響きすぎるからだめだとか。なにもそんなところにクラブを作らなくても…と思ったりするのですが、酔っぱらってもすぐに帰って寝れるように家の近くでやりたかったからというのが主催者の一人のアドリアの弁。
だんだんフロアにも人が増えてきて、12時近くになんとなくライブ開始。
先ほど説明したような事情で、この日のハレオ・レアルはボーカル、ギター、ボンゴという変則アコースティックスタイル。彼らはルンバとレゲエをミックスしたメスティサへ・ルンバの代表格なのですが、ベンティラドールが目立つと一気にルンバ度が上がるもの。このオリジナル・ルンバのような編成でのライブは非常にルンバ度の高いものでした。 次々繰り出される小気味良いルンバのリズムに乗せて、新譜からの曲を中心に1時間以上に及ぶ熱演。
ルンバのライブにつきものの光景なのですが、この日もライブが始まると同時にお客さんがみんなパルマを叩いて演奏に参加。この演奏者と観客の垣根がないのがルンバの良さなんですよね〜。
終わってみれば、アコースティックしかできないこと、中心地から離れてることがが逆に強みになってるような気さえするイベントでした。わざわざこんなとこまで興味本位で来る人はいないので、お客さんもみんなルンバが好きな人ばかり。アットホームな雰囲気の中でルンバが楽しめますよ。
イベントは一応3時までですが、0時以降は地下鉄の出口がある通りのバス停から、深夜バスNit Bus ニトブスN04で、バルセロナの中心地カタルーニャ広場まで帰れますのでご心配なく(ちなみにこのバスは地下鉄・バス共通の10回分のカード使用可)。
バルセロナ旅行の際には、是非ともオルタまで足を伸ばして、地元のルンバ好きに混じって本場のルンバのJuerga フエルガを楽しんでくださいな!Visca la Rumba!!
追記*残念ながら一時休止となったという情報が入ってきました…
それでは、ハレオ・レアル新譜発表のライブの模様でAdeu!!
Moltíssimes gràcies als nois de Sant Gaudenci i Jaleo Real!!