dimarts, 29 de març del 2011

雑誌『エココロ』にルンバ登場!!

本日発売の雑誌『エココロ』特集「音をめぐる旅」に、バルセロナを象徴する音楽としてルンバ・カタラーナが取り上げられています。


イ ンターネットを通じて、ワンクリックで、遠く離れた土地の音、また、時空を超えて過去の音に出合うことのできる時代。それは、わたしたちにたくさんの発 見をもたらしてくれます。でも、あるひとつの曲の向こうには、奏でる人々の息づかいがある。その土地にしか生まれ得ない、“いま”の音楽を。心に触れる、 音楽の旅へ。

詳細はこちらをご覧ください。

この取材にコーディネーター兼通訳として参加しました。時間的には非常に厳しいスケジュールでしたが、バルセロナのルンバに関わる人々の惜しみない協力の元、とても充実した内容の記事になっていると思います。是非お手にとってみてくださいね!

今回の取材を終えて再確認したのは、ルンバが世代を超えて愛されているということ。特に意図したわけではないのですが、取材の中で20代、30代、50代、70代と異なる世代の人々からルンバについての話を聞くことができました。

それぞれの発言がとても興味深く、このまま眠らせてしまうのはあまりにももったいない!ということで、紙面で紹介できなかったインタビューを中心に、「エココロ取材番外編」として、毎週火曜日このブログ上で紹介していきます。第一回はルンバの王様ペレのインタビュー前編。どうぞお楽しみに!

dilluns, 28 de març del 2011

Ànim Japó!!

  
2010年12月12日、ルンバのフェスタに参加するために日本人のグループがオルタ地区にやってきた。その目的は日本の雑誌『エココロ』に掲載するレポートの取材だった。Los Impagaosロス・インパガオス、The Litoザ・リト、そして ExpressoエクスプレソのDani Landryダニ・ランドリが盛り上げたオルタにあるCafé de la Granotaでのとっても愉快な夜。日本から来た彼らにとっても、僕たちにとっても忘れがたい時間となった。

運命はこの雑誌の発売を、日本にとって最悪の時期とかち合わせた。地震の恐ろしいニュースによって。僕たちは、日本で起こっていることが残念でならない。あの日一緒に過ごした時間が、日本から届くニュースに対して僕たちを繊細にしているのだろう。だから、僕たちは日本に向けて持てる限りの元気とこの絵を送りたい!!





ちなみに真ん中の頭に輪があるジャージ(?)姿の男が、ルンバの聖人Sant Gaudenciサン・ガウデンシで、ルンバ・カタラーナが象徴する喜びや楽しさを司る守護聖人です。

彼らと一緒に作成したルンバのファンジンSanta Rumbaの日本語デジタル版が完成しました。こちらからご覧いただけます。

diumenge, 6 de març del 2011

OJO AL SABOR誕生!!!

1月中旬に発表された新プロジェクトOJO AL SABORオホ・アル・サボール。名前が示すとおり、Sabor de Graciaサボール・デ・グラシア(SDG)とOjos de Brujoオホス・デ・ブルッホ(ODB)のメンバーが中心になって始まったプロジェクトです。3月4日金曜日にお披露目ライブに行ってきました。今回はそのレポートです。

今年で第6回目となる『De Cajón!』というバルセロナ・フラメンコ・フェスティバルの枠組みの中で行われたコンサートだったので、L’Auditoriというコンサートホールで行われました。そんなわけでお客さんも普通のルンバのライブより年齢層が高め。普段はあまり見かけることのない上品なカップルの姿もちらほら。

さすがはホール、ほぼ定刻通りにSDGのシスクがプロデュースしたカタルーニャのブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブPatriarcas de la Rumbaの『La que se ha lliao』でスタート。続いてODBの1stに収録されMacacoマカコがボーカルを取った『Vacileo』と、耳慣れた曲を違うアレンジで2曲続いたのですが、ODBの初期を思わせる『フラメンコとスクラッチの融合』を思い出させるアレンジで、ぞくぞくするほどかっこ良かった!!

ルンバ・カタルーニャは、ガト・ペレス以降サルサの影響を強く受けているのですが、その影響があまりにも強くなり過ぎると、「これってサルサかも?」ってところまで行っちゃうので、その辺のさじ加減が難しいんですよね。特に、オリジナル・ルンバにない、パーカションやピアノ、金管楽器があまりにも前に出過ぎるとサルサと見分けがつかなくなっちゃうんです。なので、

Sicus Carbonell(ボーカル、ギター)
Dj Panko(DJ、スクラッチ)
Ramon Giménez(ギター、ボーカル)
Yumitus(ピアノ、指揮)
Lorenzo Barriendos(ベース)
Pep Terricabras(ドラム、コンガ)
F. Rambo Batista(ティンバレス、カホン)
David Torras(ギター)
Muchacho Serviole(ギター)
Abel El Gitano(トランペット)
Jimy Jenks(サックス)
Chelo Ferrer & Josep Giménez(コーラス)

いう13人のミュージシャンからなるビッグバンド編成を見て、ペレのようなオリジナル・ルンバが好きな私にはサルサっぽすぎるかもなあと、ちょっと心配していたのですが、完全な杞憂に終わりました。

なんと言っても、ベンティラドール4本の威力はもの凄かった! それもODBのラモン、La Troba Kung-Fuのムチャチョ、Ai Ai Aiのダビという現在のルンバシーンを代表するギタリストが一同に介してですから。シクスを加えた4本のベンティラドールが揃ったときの迫力ときたら、いやはや本当に想像以上でした。

また、コーラスが男女二人というルンバではほとんどお目にかかることのないスタイルなんですが、この二人がしゃがれ気味のいかにもフラメンコの歌い手という声の持ち主。そんなわけで、どんなアレンジでやっても絶対にフラメンコ色が消えないんです。

演奏したのは『Sabor Pa’rato 』を中心にしたSDGの楽曲。さすがにボーカルMarinaマリナの声の印象が強烈なODBの曲をやるのは無理があったみたいですね。骨太だけどエレガントな音作りで、ルンバ・カタラーナというよりはフラメンコ・ジャズといった感じ。Txarly Blownチャルリ・ブラウンプロデュースのAchili Funkシリーズ第3弾『Banda Achili Funk』 もビッグバンド編成の都会的なルンバ・ファンクだったし、これが21世紀のルンバの新しい展開なのかもしれません。ルンバといえども、時間の経過とともに洗練されていくもんなんですね。

その模様がカタルーニャのTV3のニュース映像で、こちらから少しだけご覧いただけます(CMの後で映像が始まります)。

アンコールの最後はもちろんこの曲。


それにしても改めて感じたのは、ODBの音を特徴付けていたのは、最も伝統的な楽器ギターのラモンと最も新しいスクラッチのDJパンコという、対極にいる二人の存在だったんだなということ。ODBは解散してしまいますが、この二人にはもう少し長く一緒にいて欲しいなと思った夜でした。